スプリンギンマガジン

インタビュー

Springin’ クリエイターインタビュー -MTKCさん-

Springin’ クリエイターインタビュー -MTKCさん-

スマホでゲームがつくれるアプリ「Springin’(スプリンギン)」 では、年齢性別国籍関係なくさまざまなクリエイターが活躍しています。

クリエイターインタビューでは、クリエイターとSpringin’ のストーリーをご紹介します。
クリエイターからクリエイターへ、つくる楽しさが広がっていくことを目指して…

MTKCさん

一度遊ぶと忘れられない個性溢れる作品たち。
動くんですコンテストではなんと3作品が入賞!
ものづくりの背景に込められた娘さんへの想いを伺いました。

音を扱う楽しさは放送部で

ナナミン(以下、ナ)MTKCさんのバックグラウンドを教えてください!

MTKCさん(以下、M)もともと機械をいじることが好きでした。
高校では化学部に入ったんですが、文化祭でコントを作ったりする中でものづくりの面白さに気づき、もっと飛躍させたいと思うようになりました。

それで放送部を掛け持ちして音を扱うことが面白いと思うようになりました。放送のコンテストに出してみたり。

ナ)いつもMTKCさんのナレーションがすごくいい声だと思ってたのですが、発声はそこから鍛えられてたんですね!

子どもにプログラミングを教えられるようになりたい

ナ)なぜSpringin’を始めたんですか?

M)2年前、小学校でのプログラミング必修化を知り、自分が子どもの頃はファミコンで遊ぶだけだったので「すごい時代になるな」と思いました。

が、あと2年もすれば娘も小学生。ということは「まずい」なと。

勉強のことを聞かれたときに、パッと答えられればカッコいいけどプログラミングのことは全くわかりません。

そこで、「プログラミング 簡単 アプリ」で検索してSpringin’が最初に目に付きました。
ロゴをパッと見て「わかりやすそうやな」と。文字だけで構成されているロゴだとややこしそうで拒否反応がでるので(笑)


内容も、文字を使わないなら僕が習得した後に子どもにも教えやすいかなと。

Springin’のポテンシャルはすごい

ナ)そこから何がきっかけで作品をしっかり作るようになったんですか?

M)オススメワークを見たら、初期ゲームボーイの完コピのような作品があって「こんなんできるんや」と衝撃を受けました。


ファミっこさん『トレジャーハンター

これを作った人もすごいし、これを作れるSpringin’のポテンシャルはすごいぞ、と。

まずはこれを目指してみようと思いましたが、作画も音もプログラミングもすごくて中身を見てもサッパリで(笑)
でも目標ができたから慣れていかないとなと。

趣味の絵を使ってゲームを作ってみた

ナ)MTKCさんの作品は絵がとても素敵ですよね!もともと絵はお好きだったんですか?

M)アイビスペイントでイラストを描くのが趣味でした。人の似顔絵をぱっと描いたりするのが好きで。

絵は基本はiPhoneでアイビスペイント指描きです。

最初の作品、『GHOST OF OSHO』は元々描いていたイラストで作りました。つくりは簡単でも、エンディングだけでも豪華にできるように。

フラッシュの影響が作風に

ナ)どことなく、昔のおもしろフラッシュを思い出しました(笑)

M)フラッシュは昔から好きで結構見ていましたね。『鷹の爪』とか、猫を擬人化したハードボイルドアニメの『キャットマン』とかが好きでした。

1枚1枚作画するのではなくて、絵を動かしてアニメーションにする作風は参考にしているかもしれません。

フラッシュで作品を作ってみたいなとも思っていたんですが、実際に作ったことはありません。
趣味程度にアイビスで絵を描いてコマ送りにして細々とYouTubeにあげたりはしていました。

子どもと一緒に作品づくりを楽しめる

ナ)Springin’で作品を作ってみていかがでしたか?

M)子どもと一緒に作れるのが楽しいなと思いました。
最初の作品を作った時、夏休みで娘が横にいました。
なので、娘が寝ている間にイラストを描かないといけない。

でも、一緒に作ってみたら、ぱぱっと描いた絵にすぐ声を入れて反応するのが楽しくて。ノリノリで声を入れてくれました。


『GHOST OF OSHO』ゲームオーバー画面では娘さんの笑い声が楽しそう!

今のうちに良い印象の白歴史を貯めておきたいんですよね。そのうちどうせ嫌われるので(笑)

コンテスト入賞で「パパすごい!」

ナ)一緒に楽しまれているのは素敵ですね!その後の作品はどうやって?

M)子どもに自慢できるものを残したいなと思っている時に、明太子のコンテストがありました。

明太子が大好きだから何か作らねばと考えていたときにtakeponさんの『村人が未来でやりがちなこと』を見つけました。

BGMがあって、当時はまだ変身の属性がない中でアニメーションがついていて、そこからおぼろげに『メンタイコタベルマン』の構想ができました。


賞をいただけて、娘から「パパすごい😊」もいただきました!

子どもの頃も、今も賞を貰えるとテンションが上がるのは変わらないですね。次も頑張ろうと思えます。

作品はコンテストのテーマから考える

ナ)作品は何から着想を得ているんですか?

M)コンテストがきっかけです。ゼロから作るのが苦手なので、お題がある方が作りやすいです。

こう肉付けしたら面白いかなと考えていくのは好きです。
日常でネタを見つけることもありますが、コンテストという屋台骨があって考えるほうが楽しいですね。

ナ)コンテストの期間はもっと長いほうがいいですか?

M)長いのも短いのもどちらの良さもありますね。短い故の瞬発的な面白さもあると思います。「3日で作れ」と言われたらそれも燃えます。

パインアメのコンテストはなかなか時間がとれなくて。締め切り2日前くらいから作りました。


高速 ジェットパイン
背景が白かったり、雑な作りなのでタイトルだけちょっとこだわりました

音の演出で作品に没入感を

ナ)作品を作る上でのこだわりはありますか?

M)音を綺麗に録ることです。のめり込んでほしいので、なるべく気が散らないようにするために音がプツッと切れるのは良くない。

遊んでいて音がないと「ここに効果音が欲しい」とか「ナレーションを入れたい」と感じるので、音はどこかに入れたいと思っています。

ナ)どんな環境で録音されているんですか?

M)Springin’ではフェードインの設定ができず音の誤魔化しができないので、エコーをかけています。

iPhoneで録音したものをエコードット(Alexaのスピーカー)で再生して、それをまたiPhoneで録音しています。

家で録音する時は娘に「今録音するからシー!」と伝えてます(笑)

他のクリエイターさんに「いつもありがとうございます」

ナ)他のクリエイターさんで注目している方はいますか?

M)結構いますよ(笑)

やはり、ファミっこさんはゲームの再現度があまりにもすごい。どうやってつくるのか研究しています。


つなさんは絵が上手くて世界観がしっかりしている。動くんですコンテストはつなさんに対抗するために数で勝負しました(笑)


絵といえばここあぱうだーさんも。この人の絵だとわかりやすい特徴があり、仕掛けも上手くて自分にはないバランス感に憧れがあります。すごろくとか『土下座ゲーム』とか、好きですね。

tontonさんの焼肉にはビビりました。背景の星も瞬いていたり、「これ、ホンマにSpringin’でやってる?」と疑いました。芸が細かくて仕事が早い。

エルガーさんの作品は子どもが1時間くらいずっとやってます。一見、仕掛けが難しいのかと思いましたが、頑張れば真似できそうでできないギリギリのラインで勉強になりました。

勉強になるといえば、ちびこんぶさん。もはやSpringin’の先生ですね。
画面構成と文字がすごく見やすくて。バランス感がすごい。

NobulinさんのSpringin’の仕掛けのテストにはいつも可能性を感じて、きっかけをもらっています。Twitterでもよく絡んでます。

Kotaroさんは天才少年!仕掛けの使い方がシンプルで上手。頭の良さを感じます。「その見せ方があったか」と悔しくなることもありますが、作品の説明文が謙虚でまた良い…。

HORMONE CITYさんの作品はキャットマンを思い出しました。ずっと見ていたいですね。絵と動きの演出のセンスがかっこいい。

そして、へんなのボックスさん。絵も音も魅力が溢れていて、ファンになりました。もっと他の人にも知ってほしい凄いセンスです。


浄化』はYouTubeのあそんでみた配信でもご紹介。続々とファンが増えています。

…みなさんと絡める場があったら「いつもありがとうございます」と伝えたいです。

子どもがすぐに楽しめるのが他にはない良さ

ナ)Springin’の楽しさはどんなところですか?

M)自分の描いた絵がその場で動いて、録音して即時反応してくれるのが魅力です。
プロモワークにも書きましたが、他にはない良さですね。

やはり、子どもがすぐできるというのは一番ですね。
作り方を少し教えたのですが、当時4歳の娘が1時間くらい謎の呪文を唱えながらもゲームを作れて子どもの吸収力はすごいなと思いました。

子どもに説明するときはSpringin’を使う

ナ)親子のコミュニケーションツールにもなっているんですね!

M)そうですね、何かを説明するときにSpringin’を使ったりもします。

先日、本棚の前で黄昏れていたら娘に足元を引っ張られて頭を打ちそうになりました。そこで、僕が本棚で頭を打って血まみれになるワークを見せたところ、ケラケラ笑ってましたが「笑い事じゃないよ!危ないよ!」と…。

あとは、朝の幼稚園に行くまでの準備の順番をワークにしました。
声をいれてもらって順番にやることを教えてみて、可能性を感じました。

こういった自分たちだけで楽しめる作品もいいのかなと。

何かを作って身近な存在に見せたい

ナ)MTKCさんにとって作ることとはなんですか?

M)作ることで自分が残っていくような感覚です。

ただ仕事に行って帰って寝るだけの日常を過ごすよりも、何かを残したいなと思っています。身近な存在、妻や娘に「パパこういうの作ったよ」と伝えたくて。

ものができるとテンションが上がる一方で、見せたいけど見せたくない自分もいます。周りの意見が気になってしまうので。

Springin’では、マイナスな評価がないからこそ、「まだいけるぞ」という気持ちになります。続けていきたいですね。

作ったものが実際に使われる体験を子どもにも

ナ)これからSpringin’でどんなものを作りたいですか?

M)実際に身の回りで使われるようなものを作ってみたいです。
イオンモールとかのタッチパネルに採用されたりしたら…一生自慢できますね(笑)

あとは、意外と知らない人も多い神社の参拝方法をワークにしてどこかが公式のマニュアルにしてくれたら…とか。

よく行く場所に「ここにもSpringin’」となれば、作ったら作った分だけ自分の証になるし、子どもにもそういった体験をしてほしい。

でも基本はコンテストがないと思いつかないですね。


へんなのボックスさんが「次回作は〜」を毎回書かれているのがすごいなと思います。

とにかく触ってみてほしい!

ナ)これからSpringin’を始める方にメッセージを!

M)まずはとにかく触ってみてください。
誰かのワークを触ってみて「こんなんできるのか」と感覚を掴んだら、すぐ作れると思います。

僕は取説を見るより先にやってみるタイプですが、わからなくてもなんとかなります。

「面白そうやな」と思ったらどんどんやってみてはいかがでしょうか?

コンゴトモヨロシク


最後までお読みいただきありがとうございました。

インタビュー中も横でずっと娘さんが遊んでいて、「パパが好き」なのがとても伝わってきました。
今後もSpringin’を通して素敵な思い出を沢山作っていただけたら嬉しいなと思います!

Springin’ クリエイターインタビューでは、引き続きさまざまなクリエイターさんの物語をご紹介していきます!

 

 

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