スプリンギンマガジン

インタビュー

Springin’クリエイターインタビュー -HORMONE CITYさん-

Springin’クリエイターインタビュー -HORMONE CITYさん-

スマホでゲームがつくれるアプリ「Springin’(スプリンギン)」 では、年齢性別国籍関係なくさまざまなクリエイターが活躍しています。

クリエイターインタビューでは、クリエイターとSpringin’ のストーリーをご紹介します。
クリエイターからクリエイターへ、つくる楽しさが広がっていくことを目指して…

HORMONE CITYさん

ハイクオリティなワークを出品している謎多きクリエイター。バックグラウンドや作品のこだわりを伺いました。

コンテンツの切り取り方をCM企画で学んだ

ナナミン(以下、ナ)これまでの歩み、今のお仕事について教えてください。

HORMONE CITYさん(以下、H)小さい頃から絵を描くのが好きで、高校生の頃にデザインを始めました。グラフィック、イラストと平面は一通りやって、デザイン業界で働き始めました。

今のメインは個人のデザインの仕事ですが、新しいことを知ることが好きなのでいろいろやってきました。

思わぬ発見があって楽しかったのはテレビCMの企画です。15秒でストーリーをどう伝えるか、コンテンツの見せ方を学ぶことができました。

デザイン専門学校の助手は自分が価値を置いているところを再確認できるのが楽しいです。感覚的な部分も多いから言語化は難しいですが。

創作ツールの中でも入る敷居がかなり低い

ナ)Springin’ を最初に使った時の印象を教えてください。

H)とにかく始めるハードルが低いことに驚きました。「+」ボタンを押すだけでドキュメントの作成画面もなく作り始められる。創作ツールの中でも入る敷居がかなり低いなと思いました。


アプリを立ち上げてから動かすまで10秒足らず

始めてみると、「なんでも作っていいよ」と言われているような。
最初は何をしたら…と思いましたが、説明されなくてもわかる部分も多かったです。馴染みやすいUIなのもあるのかな。

手段が目の前にあれば作れる

ナ)作り込むまでに時間はかかりましたか?

H)ホームページの属性一覧を見た後は早かったです。できることが大体わかりました。


Springin’はイラストに「属性」をつけることで作品を作ります

真っ白の画面だけ見てもわからないですが、手段が目の前にあれば自分で取っていける。Springin’の使い方がわからない方はまず属性一覧を見るといいのではと思います。

「こうしたい」を実現する最短ルート

ナ)他の創作ツールと違いを感じるのはどこですか?

H)達成感が味わえる早さですね。ほぼお絵描きのような感覚で頭の中を一番早く形にできる。目に見えて動くまでがすぐなので、何かを作れるようになるまでが早いです。

Unityをかじったこともありますが、言語を学ぶ壁もあり…コツコツやっていけるならいいんですけどね。

ナ)イラストは何で描いているんですか?

H)iPadでプロクリエイトを使っています。以前はスマホでアイビスペイントを使っていましたが、最近はペンで描くのが好きです。


貴重なイラスト作成画面!

バネを使って何か作りたい!

ナ)1作目「BONE Hospital」はなぜ作られたんですか?


『BONE Hospital』

H)属性をいろいろ触って、面白かったのがバネだったので「これ使って何かできないかな〜」と考えました。たまたま試しに使っていた素材が骨のオブジェクトだったので、骨をずらして手術するミニゲームを作ってみました。


バネを使うとこんな動きが簡単に!

白黒で作ったのは、慣れないツールで作るならある程度制限がある方が作りやすいからです。

ナ)自分で制限を考えるのが、CM制作で鍛えられている考え方なのかなと思いました。そこからはどんな流れで作ったんですか?

H)三回手術をする全体の設計をして、一連の診察までの流れとキャラクター設定を決めました。


カルテには細かいキャラ設定が

シンプルに動かす楽しさを味わえるような作品にしたかったのでゲームオーバーをなくしました。
雰囲気と世界観を作り込んで、気づいた時に嬉しいような仕掛けを散りばめました。

受け手に合わせた面白さを

ナ)タイトルを動かしたり、小ネタが多くて面白いなと思っていました!

H)「コンテンツのどこに面白さを感じるか」は人それぞれで、細かい仕掛けに気づく人も気づかない人もいる。期待をして何かをした人への受け皿を作りたかったんです。変化があると楽しいじゃないですか。


タイトル画面で骨が散ったときに医者に被ると上を向く

知ってても知らなくてもいいクスッとできるネタも色々仕込んでます。ゴーストライダーが元ネタだったり。最後の画面で落ちてくるエビを押すと…とか(笑)

Springin’の幅が広がる作品を作りたい

ナ)2作目はまた雰囲気がガラッと変わりましたね。


『THE ANGEL』

H)あまりSpringin’のマーケットにないものを作りたいと思いました。
「こんなのできるんだ」と見た人の創作の幅が広がる新ジャンルを作りたくて。

そこで、アニメーションになってるけどゲームでもある「一本のつながりがある作品」というコンセプトから決めました。



アニメーションの流れでミニゲームが

仕事で扱っていた天使モチーフが「アイテムも世界観も色々できそうだな」と思ったので世界観は天使に。今までインプットしたもので構成されている作品です。

最初の構成では、天使の女の子に恋をした男の子の深層心理のパズルゲームも考えていましたが、流れを書いて「違うな〜」と…。

ナ)なるほど!キャラの背景がちゃんとあり、世界観がちゃんとしてるから断片的なシーンも伝わるなと思いました。

H)設定は最初からではなく作りながら考えました。天使の逸話なんかも参考にしながら。

あと、作品のテーマ曲になるBGMはかなり大事でしたね。海外のフリー音源で雰囲気のイメージが合う曲を探しました。

ぱっと見ゲームじゃなさそうなものがいい

ナ)注目しているクリエイターさんはいますか?

H)MTKCさんの作品が好きです。デュクシ!!!!!!!
Flash作品みたいで面白くて、「こういう作品もアリなんだ〜!」と思いました。


『Duksy』

Springin’はプログラミングアプリなのでゲームじゃなくてもいいということを忘れたくないです。なので、ぱっと見ゲームっぽくない作品が気になります。



OSHO は「やりたいことをやればいい」という気持ちになれた作品でした

MTKCさんの作品はシンプルに作られていて、馬鹿馬鹿しさとクオリティのバランス感が好きです。作り込まれた上のハチャメチャ、意味はないけど楽しい遊びが最高です。

あとは、tontonさん、エルガーさんのクオリティが高い!



tontonさん「たまごもらいますぶ」エルガーさん「タピオカファクトリー2

自分で作るときにどこまでの完成度を目指すか参考にさせてもらいました。

コンテストはデザインの練習におすすめ

ナ)Springin’のコンテストについてはどう思いますか?



H )コンテストに参加したこと、そこに向けて頑張ったことがいい経験になると思います。デザイン的、アート的のタイプ次第かもしれませんが、ゴールがある方が作りやすい人もいますし。

コンテストで受賞すると箔が付くし、人に見てもらえる機会はあまりないのでその点もおすすめですね。

お題を表現して楽しめる、「やってもらう前提で作る」のはデザイン的にいい練習になります。

つくることが好きな人の輪の中へ

ナ)Springin’の楽しさはどんなところですか?

H )できた!!の瞬間が楽しいですね。
作ってる最中に思った通りにできることが楽しくて、作品はそれを積み重ねた結果です。

あとは、アプリ自体の世界観も好きです。みんなものづくりが好きで、ワイワイ盛り上がってる雰囲気を感じます。自分もその輪の中に簡単に入っていける。



Springin’のマーケット

Springin’は作る人が一番楽しいように作られていますね(笑)

作ることが一番楽しい。一生の娯楽

ナ)HORMONE CITYさんにとって作ることとはなんですか?

H )一生遊べる娯楽です。
お腹が鳴っていても、12時回っていても続きが描きたい…と寝食を忘れることもあります。仕事でもないのに夢中になれる、本当にその時間が一番楽しいです。

手段は変わっていくかもしれませんが、ものづくりは飽きることがありません。寝てるより作ってる時間が長いかもしれないです(笑)

「これもできるんだ」を繋いでいきたい

ナ)これからSpringin’で作ってみたいものはありますか?

H )Springin’の未来につながるような作品が作りたいです。

ゲームにとらわれずに今ない新しいものをどんどん作って、「こういうこともSpringin’でできるんだ」のきっかけになったら嬉しいですね。

絵を動かして、ものづくり好きの中でワイワイしよう!

ナ)これからSpringin’を使い始める人へのメッセージをお願いします!

H )ものづくり好きの中に入ってワイワイしましょう!
漠然とそういう場を求めてる人、何か作りたい人にはピッタリハマるんじゃないかなと思います。

作り方がわからない時は公式サイトを見てください。
絵を動かしてみたときに動かさないとわからない発見があるはずです。

プログラミングは世に溢れてて当たり前になりましたが、簡単な動きでも作ってみるとプラスオンでできることが増えます。
やってみたら初めて気づく面白さがありますよ。


最後までお読みいただきありがとうございました。

寝食を忘れるくらい作ることが好き、作ることが好きな人たちの輪の中でワイワイするのが楽しい。
Springin’に今ないジャンルの作品を作って未来につなげていきたい。

HORMONE CITYさんが今後のSpringin’にどんな影響を与えてくださるのか、とても楽しみです!

Springin’ クリエイターインタビューでは、引き続きさまざまなクリエイターさんの物語をご紹介していきます!

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